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出口先送り観測、うねる過剰流動性の下で進むドル安  ロイター参照

ロイターニュース

出口先送り観測、うねる過剰流動性の下で進むドル安

<東京市場 11日>
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日経平均   |国債先物12月限| 国債303回債  |ドル/円(12:38) |
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  10465.86円 | 139.17円 | 1.305% | 91.40/43円 |
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-47.81円 | +0.24円 | -0.015% | 91.76/80円  |
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注:日経平均、国債先物は前引け、現物の価格は午前11時の値。
下段は前営業日終値比。為替はNY終盤。

 [東京 11日 ロイター] ドル安が進行している。いわゆる緊急避難的な政策の
「出口戦略」発動が大幅に先送りされるとの観測から、マネーが金や資源国通貨にシフト
する動きを加速させ、ドル安基調が鮮明になっている。日本株は90円台が視野に入って
きたドル安/円高を受けて上値が重くなってきている。リーマン破たんから間もなく1年
が経過する中、過剰流動性のうねりが目立つ局面を迎えている。

<中国の経済指標と豪ドルが連動>

 11日の東京外為市場で、ドル/円は91.34円まで下落。海外市場でつけた
7カ月ぶり安値(91.41円)を割り込んで直近安値を更新した。
 きょうの市場の関心は8月の中国指標。11時に発表された指標は、鉱工業生産が前年
比12.3%増、小売売上高は15.4%増となるなどロイター予想(12.0%増と
15.3%増)を小幅上回った。これを受けて9日に高値をつけて以来一服していた豪ド
ルが上昇。0.8615ドル付近から0.8647ドルまで買われた。さらに1000ド
ル割れで推移していた金先物が一気に1000ドルを回復するなど資源国通貨や商品
価格がスパイラル的に上げ足を速め、ドル売りの流れが鮮明になった。これを受けてドル
/円も91円前半に下落した。

 ただ、参加者は確信を持ってドルを売っているわけではないという。「明確なドルの売
り材料があるわけではないため、91円台でのドル売りには疑心暗鬼だ」(大手銀行)と
の声は多い。「典型的だったのが前日にスイス中銀による介入のうわさがでたときのドル
買い戻し。ドル売りに対する警戒感が強いため、明らかなドル買い材料には素早く反応す
る」(国内金融機関)との声が聞かれた。ドル/スイスフランは1.03スイスフ
ラン後半から1.04スイスフラン後半まで上昇した。
 
 ドル売りへの警戒感があるため「ポジションをドル・ショートに大きく傾けられない」
(大手銀行)ことで、ドル/円の下落ピッチは緩やかなものになっている。前日海外での
ドル売りでも「91.41円まで売っても91.40円まで狙わない。ストップロスはつ
けてもそこに自分のポジションを乗せて売り進む動きにはならかなった」(国内金融機
関)という。

 91円前半にもオプションやストップロス注文が断続的にあるとみられる一方、アジア
系とみられるドル買いが入っているほか、ガンマトレードのドル買いも交えて91円前半
では売り買いが交錯するとの見方が多い。
 ただ「流れはドル売り」(シンクタンク)。ドル売りへの警戒からドルショートがたま
りにくい分ショート・カバーも限定的で、規模の大きいオプションがあるとみられる
91.00円をにらむ動きになっている。

 <日本株の下値で海外勢の買い>

 株式市場では日経平均<.N225>が反落。前日の米国株は上昇したものの、外為市場でド
ル/円が91円台前半まで円高に進んだことが嫌気された。「90円割れも視野に入る水
準であり、ハイテク、自動車の業績回復期待が後退している。本来なら日経平均は大幅安
となってもおかしくないが、米国株高でリスク許容度が高まった海外勢の買いが入り、指
数を下支えしている状況だ」(大手証券)という。
 朝方発表された2009年4─6月期実質国内総生産(GDP)の2次速報値が、前期
比プラス0.6%、年率換算プラス2.3%と事前予想を下回ったことも株価の重しとな
った。「法人企業統計からみて設備投資や公共投資、在庫品を中心に2次速報は1次速報
よりも落ちるとの見方があったのでサプライズではないが、事前予想よりもやや下振れた
のはネガティブな影響を与えている」(SMBCフレンド証券シニアストラテジストの松
野利彦氏)との声が出ている。

 円高進展やGDP2次速報の予想下振れにもかかわらず、株価が底堅さを維持している
背景には、流動性相場継続への期待感がある。みずほ証券・投資情報部マーケットアナリ
ストの高橋幸男氏は「先のG20(20カ国財務相・中央銀行総裁会議)後、米国での金
融緩和からの出口政策が当面ないとの見方から、ドル安が一段と進行。ドル・キャリート
レードで調達された資金が商品に向い、スピンオフで一部が株式にも流入している構図」
とみている。「日本株は上値を追う材料がない半面、下げそうで下げない。円高という
マイナス要因があるものの、インテルが第3・四半期の売上高見通しを引き上げ
るなど、米半導体・ハイテク関連が堅調で、輸出株も実態の良さから売られていない。日
米ともに低金利が長期化するとの見方から、債券から株式への資金シフトが続く」と同氏
はみている。
 米連邦準備理事会(FRB)のコーン副議長は10日、近い将来に出口政策を実施する
可能性は低いとの見解を表明。「これまで米欧市場を中心に広がっていた出口は遠いとの
見方を勢いづかせることになった」(邦銀関係者)という。



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