FC2ブログ

初の再生機構 破たんか!!!内部告発文書が急を告げるミサワ 

内部告発文書が急を告げるミサワ
政権交代も逆風に

7時00分配信 JBpress

内部告発文書が急を告げるミサワ (1/3)


 東証1部上場のミサワホームが苦境に瀕している。バブル期の強気経営で過剰債務に陥り、トヨタ自動車と提携して再建を模索していたが、このところの住宅不況の波をモロにかぶった格好で今期は赤字決算が濃厚になっている。

にほんブログ村 株ブログへ
にほんブログ村


 頼みのトヨタも本業の自動車販売が不振でミサワ救済どころではない。当初からミサワの再生支援に懐疑的だった民主党政権下で、産業再生機構初の破綻企業になるのではないかと囁かれている。

*** 経営総退陣求める内部告発文 ***

 「ミサワホームが大変な事態に陥りました。3月には初めて経験する社員の強制退職が行われ、立場の弱い社員は反発も出来ずに去っていきました。(業績が)悪くなるのを分かっていながら何も手を打てなかった統率責任者竹中宣雄氏(=社長)の責任は重い」

 「経営危機に陥ったときに試されるのは経営者としての手腕ですが、(竹中社長は)就任時から危ぶまれていた策のなさがこの重大な局面に来ても変わりません。今年度の方針を聞いても何を言いたいのか全く不明」

 これは「ミサワホームの再建を考える会」が全国2000人超の同社の部課長クラスに発信したA4判3枚に及ぶ内部告発文書からの抜粋だ。文書は経営の現状を分析したうえで、現経営陣営を批判し、総退陣を求めている。

 ミサワは「街のプレハブ屋」から身を起こした創業者三沢千代治氏の下で多角化による急成長を遂げた。だが、バブル崩壊とともに過剰債務に陥り、自力再建を目指したものの頓挫。2004年7月に入ってメーンバンクのUFJ銀行(現三菱東京UFJ銀行)の要請で住宅事業も手掛けるトヨタによる支援話が急浮上した。

 三沢氏の影響力を嫌ったトヨタは産業再生機構入りを条件に、同年末にミサワとの資本・業務提携を決定。トヨタは野村証券系の投資会社、野村プリンシパル・ファイナンスなどを合わせてミサワの議決権の33.4%を出資し、経営首脳を送り込むことになった。

 この支援決定には小泉純一郎政権下の竹中平蔵経済財政担当相や奥田碩トヨタ自動車会長(いずれも当時)の意向も働いたとみられている。

人気ブログランキングへ


内部告発文書が急を告げるミサワ (2/3)


*** トヨタとの提携効果上がらず ***

 産業再生機構の下で不良資産を切り離したミサワは2006年4月から再スタートを切った。新生ミサワの社長には、UFJ銀行出身の水谷和生氏が就任。2007年3月期の純利益は1億9100万円、2008年3月期は3億8900万円と、当初2年間は順調だった。

 だが、今年3月期は一転、29億8300万円の赤字を計上。結局、再始動後の3年間での累積赤字は24億円に上っている。

 住宅メーカーの先行きの業績を左右する受注残高も前期比321億円減の1190億円にすぎない。トヨタブランドで一気に巻き返しを図り相乗効果を図りたいミサワだったが、提携効果が思うように出ていない。

 ミサワが木質系、トヨタホームが鉄骨系の住宅を扱っているため販売手法が180度異なっているうえ、顧客のターゲット層がほとんど同じで相乗効果が上がらないのだ。しかも昨秋のリーマン・ショックに端を発した住宅不況のため、業界全体のパイも縮むばかりだ。

 水谷氏は2008年6月会長に退き、ミサワ生え抜きの竹中社長以下は、中神正博専務、東海健生常務、立花貞司社外取締役らトヨタ出身の役員が名を連ねている。しかし、冒頭の内部告発文書に見られるように、住宅販売の現場を知らないトヨタ出身の経営陣と現場との不協和音も目立つ。

 このままでは2010年3月期決算で経常利益も赤字に転落するのではないかと懸念されており、その場合は再生機構の支援終了時に実施された総額560億円に及ぶ協調融資が危うくなる。銀行団が手を引いてしまえば、ミサワは「産業再生機構の支援を受けたにもかかわらず破綻した企業第1号」という不名誉な称号を手にしてしまう。

*** トヨタの事情 ***

 頼みの綱のトヨタも及び腰だ。ミサワ支援を仲立ちしたとされる奥田相談役は今年6月、創業家直系のプリンス・豊田章男社長が就任したのを機に取締役を退き、もはや昔日の影響力はない。

 エコカー減税でハイブリッドカーの売れ行きが活発化し、堤工場(愛知県豊田市)は24時間態勢でフル稼働をしているものの、主力の米国市場ではまだ自動車販売復活の兆しが見えていない。

 自動車以外の部門を見ても、過去最大の売れ行きに沸いているのはETC搭載車の高速道路割引の恩恵を受けるIT関連機器の営業部隊のみ。トヨタホームをはじめとする住宅部門は「お荷物と言わざるを得ない」(トヨタグループ幹部)状態だ。


内部告発文書が急を告げるミサワ (3/3)

拡大写真
もはや、小泉政権下で閣僚を務めた頃の威光はない


 トヨタは全社的なコスト削減を加速、愛知県豊田市のトヨタ自動車本社のトイレでは洗面台脇に備えてあったペーパータオルが今春から撤去されたままというほどの徹底ぶり。「先行きに明るい兆しは見えてきたものの、経営はまだまだ非常事態。極力無駄を省く努力はこれからも続けなくてはならない」(前述幹部)からだ。

 こうした状況を目の当たりにしたトヨタの株主からも「いまは本業の自動車に全経営資源を集中すべき時ではないか」とミサワの支援に疑問を抱く声が出ているという。

*** 民主党政権誕生が逆風に ***

 政権が自民党から民主党に代わったのも大きい。

 民主党はミサワホームグループの産業再生機構支援決定当初から「支援決定が早すぎ、十分な支援審査が行われたとは言い難い」と、国会で問題視していた。機構による支援決定の直前の2004年11月19日、ミサワは100億円の最終利益見通しを公表したものの、わずか3週間後12月7日に5億5000万円と大幅下方修正したことを指摘。「そもそも支援の必要があったかどうかにも疑義がある」との見方を示している。

 ちなみにミサワの現社長、竹中宣雄氏は竹中平蔵氏の実兄だ。経済財政担当相時代には自民党政権下で絶大な権力を誇った平蔵氏だが、民主党が政権を取ったいま、下野してパソナグループの会長や慶應義塾大学大学院教授などを務めている同氏がミサワ救済に力を尽くせるわけがない。

 不動産市場は先の見えない下リ坂の途上にある。ミニバブルを警戒した金融庁が2007年から不動産市場への融資規制を実施。その後もサブプライムローン問題やリーマン・ショックが押し寄せたため、市況は雪崩を打って崩壊している。

 中でも住宅販売は苦しい。大手住宅建設会社129社を対象にした帝国データバンクの調査によれば、2008年の当期利益の合計は約1107億8100万円で、前年比44.2%の下落だ。96社は連続黒字を確保したものの、21社が赤字に転落した。

 同調査によれば利益トップは積水ハウスで約501億7900万円。2位が積水化学工業(ブランド名=セキスイハイムなど)で約165億2200万円、3位は旭化成ホームズで約87億4600万円。ミサワはこれら上位企業に大きく引き離されている。風雲急を告げるミサワホームの経営に活路はあるのだろうか。
筆者:梨元 勇俊
スポンサーサイト



category
パグ
RelationEntry

Trackback

http://covercomment.blog76.fc2.com/tb.php/491-87efc649